小澤征爾スイス国際音楽アカデミー、フォンダシオン ルイ・ヴィトンにて

レジデンス&コンサート - 2015年6月30日~7月3日

© Camera Lucida Productions - Fondation Louis Vuitton - France 2015

紹介

- レジデンス

2015年6月30日~7月3日、フォンダシオン ルイ・ヴィトンでは、小澤征爾スイス国際音楽アカデミー を招待します。

日本人指揮者小澤征爾率いる名高い国際音楽アカデミーが、2015年度卒業生27人と共に、アーティスト・イン・レジデンスとして、オーディトリアムで活動します。

四重奏の公開マスタークラス、オーケストラの公開練習、2度のコンサートを通して、小澤征爾率いるスイス国際音楽アカデミーが、現代で最も有望な音楽家たちを紹介します

- 小澤征爾指揮によるアカデミーのコンサート

フォンダシオン ルイ・ヴィトンにおけるレジデンスの機会に、2015年7月1日及び3日の2度、小澤征爾スイス国際音楽アカデミーで設立したクァルテットと小澤征爾率いるオーケストラによる特別コンサートを開催します。

カレンダー:

四重奏の公開マスタークラス:

2015年7月2日(木)16時~18時

小澤征爾指揮によるアカデミーのコンサート:

2015年7月1日(水)20時30分

2015年7月3日(金)20時30分

プログラム詳細

2015年7月1日(水)20時30分

2015年7月3日(金)20時30分

第1部 - 各コンサートにつき6つの異なるグループが演奏する弦楽四重奏(モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、メンデルスゾーン、バーバー、ラヴェル)

第2部 - 小澤征爾指揮による参加者全員によるオーケストラ

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン -

弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 第3楽章 

エドヴァルド・グリーグ - 組曲「ホルベアの時代から」作品40(第1、第4、第5楽章)

小澤征爾スイス国際音楽アカデミー

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© Paskiewicz

「若きアーティストが、わずかな時間でどれだけ進歩するのか見るのは、魅力的なことだ。」


小澤征爾


教育に情熱を傾ける小澤征爾は、2004年、スイスジュネーヴ近郊のロールに、国際音楽アカデミーを創設しました。2011年以降、「小澤征爾スイス国際音楽アカデミー」の名で、知られています。


小澤征爾の考え


小澤征爾は、室内楽、特に四重奏による音楽の演奏が不可欠だと考えています。小澤征爾にとって、四重奏は、音楽の本質ともいえるものです。作曲家は、飾りや余計なものなしに、自身の最高の力を発揮します。弦楽四重奏を練習することで、作曲家のスタイルや意図の本質に迫ることができます。これは、優れた若手アーティストが、一流アーティストとなるために必要なステップです。


選考


自身の芸術活動を高いレベルで実践してもらうため、音楽家たちの選考は厳しいものとなります。ブランシュ・ダルクールが指揮し、アカデミーの元生徒たちからなる選考委員会は、1年間通して、主要な音楽院やヨーロッパの国際コンクールから若き才能を選び、オーディションに参加してもらいます。最終選考に残る学生は、芸術監督であり、教師でもある小澤征爾が決定します。


教師


アカデミーの使命は、素晴らしい教師陣と接することで磨かれるこだわりと、グループ練習からこそ得られるものを若い世代の才能溢れる器楽奏者たちに伝えることです。そのため、アカデミーでは、音楽教育に長く携わってきた、国際的にも著名な教師たちを集めています。教師たちは、皆それぞれが演奏家です。パメラ・フランク、今井信子、原田禎夫などです。


アカデミー


アカデミーのクァルテットは、小澤征爾、教師、奏者、芸術監督とのやり取りを基礎に、音楽家たちそれぞれのスタイル、音律、音色を考慮した上で、通じ合う者同士で結成されます。学生たちは、小澤征爾立会いの下、順番に教師たちと練習を行います。それにより、独自のノウハウを習得することができます。


コンサート


小澤征爾は、公開練習中、ロールの観客やアカデミーの招待客の前で、学生たちのアンサンブルを指揮します。ジュネーヴのヴィクトリア・ホール、パリのシャンゼリゼ劇場など有名ホールでコンサートを行い、研修の幕を閉じます。また、エギュ・ヴェルト財団の住人たちのためにも、コンサートが開催されます。


1年を通して


熱意溢れるアーティスティックチームが若い音楽家たちを指導します。ジュネーヴ事務所では、組織やアカデミーの管理について監督しています。


四重奏の公開マスタークラス

2015年7月2日(木) 16時~18時

小澤征爾指揮によるアカデミーのコンサート

2015年7月1日(水)20時30分

2015年7月3日(金)20時30分

チケット価格

会場

オーディトリアム

小澤征爾バイオグラフィー

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© Parel

「教えるということは、麻薬のようなものです!1度始めると、途中で止められなくなります。非常に高いレベルの若い音楽家たちと働けるのは、最高の喜びです。」


小澤征爾の経歴は、非常に衝撃的なものです。1935年9月1日、中国で、日本人の両親から生まれました。東京の桐朋学園音楽科にて、西洋音楽を学びます。最初師事した齋藤秀雄から、必要なテクニックの基礎を学びます。その後、伝統と西洋音楽レパートリーの本場であるヨーロッパやアメリカに渡ることとなるのです。


1959年、ブザンソン国際指揮者コンクールで第1位を獲得します。そこから、大きな飛躍が始まります。シャルル・ミュンシュに招かれ、タングルウッドにて、ボストン交響楽団を指揮します。その後、小澤征爾は、ベルリンにて、ヘルベルト・フォン・カラヤンに師事。後に、自身が「天才」と称えたレナード・バーンスタインに師事し、さらに腕を磨き、ニューヨーク・フィルハーモニックの日本ツアーに参加しました。


アメリカ滞在中、1965年~1969年にトロント交響楽団の音楽監督を務め、1970年~1976年までサンフランシスコ交響楽団の指揮者を務めました。これらの任務は、2001年まで所属したボストン交響楽団の音楽監督を務めながら行いました。


ヨーロッパに戻ってきてからは、2002年~2010年まで、ウィーン国立歌劇場の音楽監督を務めました。その間も、日本とのつながりは保ち続けました。1984年、恩師である齋藤秀雄を偲び、サイトウ・キネン・オーケストラを創設しました。毎年夏、西洋の有名オーケストラに所属する日本人器楽奏者が、松本に集まり、サイトウ・キネン・フェスティバルを開催しています。


同時に、1年に2回、マエストロ小澤は、一流器楽奏者たちを30人ほど集めた1990年創立の水戸室内管弦楽団を指揮しています。


若きアーティストの音楽教育が、彼の最大の関心事です。小澤征爾は、他にも様々なアカデミーを設立しています。小澤国際室内楽アカデミー奥志賀、小澤征爾音楽塾、スイスのジュネーヴにある音楽アカデミーなどです。このスイスのアカデミーは、2011年から、「小澤征爾スイス国際音楽アカデミー」の名で知られています。


今世紀で最も偉大な指揮者の1人として、その素晴らしい才能を惜しみなく、素晴らしいパフォーマンスをお客様に披露しています。



アカデミー教師陣

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© Lieber

パメラ・フランク


プロのピアニストであった両親のもとに生まれ、幼少時代より、パメラ・フランクは音楽にどっぷりとつかっていました。彼女は、ヴァイオリンを5歳で始めました。シャーリー・ギヴンズに師事した後、シモン・ゴールドベルクとハイメ・ラレードに師事しました。1989年、フィラデルフィアのカーティス音楽院を卒業しました。演奏家として幅広くキャリアを積み、国際的に高い評価を得ました。ソリストとして、世界中で著名なオーケストラと共演を重ねました。1995年、カーネギー・ホールで、リサイタルを行い、デビュー。1997年、ロンドンのウィグモア・ホールで、父のクロード・フランクと共演し、ベートーヴェンのソナタを演奏し、大成功を収めました。室内楽に特に情熱を注いでおり、ヨーヨー・マ、タベア・ツィンマーマン、ピーター・ゼルキンなどの音楽家と共演していFます。マールボロ、ザルツブルク、エディンバラなど著名な音楽祭に首席奏者として迎えられました。また、カーネギー・ホールにおけるイツァーク・シュテルン室内楽団セミナーに何度か参加しています。1999年、エイヴリー・フィッシャー賞を受賞し、アメリカで最も名誉ある演奏家の1人と認められた。



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© Lieber

原田禎夫


東京クヮルテット創設メンバーとして、30年間携わってきました。素晴らしい技術コントロールとダイナミックな演奏で、世界的に高い評価を受け、数々の賞を受賞してきました。父より手ほどきを受けた後、11歳から齋藤秀雄に師事。東京交響楽団の最年少首席チェリストを務めました。その後、アメリカのジュリアード音楽院に入学し、1969年に、東京クヮルテットを結成しました。1999年以降、人気ソリストとして、依頼の多い教育者として、名高い室内楽奏者として、集中的に海外でキャリアを積みました。ドイツのトロッシンゲン国立音楽大学で教鞭をとっています。



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© Lieber

今井信子


その才能、完璧な音楽、カリスマ性から、最も注目される現代アーティストの1人と考えられています。桐朋学園大学を卒業後、イェール大学、ジュリアード音楽院に入学し、ジュネーヴやミュンヘンの国際コンクールで入賞します。フェルメール弦楽四重奏団のメンバーとして活動しながら、ソリストとしても世界展開し、複数大学で教鞭をとりました。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、ロンドン交響楽団、シカゴ交響楽団など数々の名門オーケストラと共演しました。今井は、著名な室内楽奏者でもあり、一流アーティストであるギドン・クレーメル、五嶋みどり、イツァーク・シュテルン、ミッシャ・マイスキー、マルタ・アルゲリッチと共演しました。2003年、ミケランジェロ弦楽四重奏団を結成しました。すぐに世界で高い評価を受け、現在では、世界で最も著名な弦楽四重奏団の1つとなっています。今井は、演奏活動の大部分を、ヴィオラの限りない可能性の探究に捧げました。


今井は、ソリストとして演奏するため、1年に何度か日本に帰国しています。特に、「ヴィオラ・スペース」を開催しています。1995年~1996年、ウィグモア・ホール(ロンドン)、コロンビア大学(ニューヨーク)、カザルスホール(東京)における3度のヒンデミット・フェスティバルで音楽監督に就任しました。


2009年、日本に、ヴィオラのための初の国際コンクール「東京国際ヴィオラコンクール」を設立しました。彼女のディスコグラフィーは、目覚しいものです。BIS、シャンドス、ハイペリオン、フィリップス、ソニー・ミュージックレコーズなど著名なレーベルで、40枚以上のCDをレコーディングしています。1983年から2003年まで、デトモルト音楽大学の教授を務め、現在はジュネーヴ音楽院、アムステルダム音楽院、クロンベルグアカデミー、上野学園大学(東京)の教授を務めています。


2015年アカデミーに選抜された学生

ヴァイオリン:

赤間美沙子

キム・ヘジン

キム・スーヤン

エリン・コレフ

ジェヒョン・リー

クリステル・リー

トマ・ルフォール

岡田修一

ダヴィッド・ペトルリック

アレクサンドラ・スム

ジュリアン・スツルマン

アガタ・シムチェフスカ

エルヴィラ・ヴァン・グロニンゲン

マルゴロザタ・ヴァジウシオネック

ヴィオラ:

クレマン・バトレル=ゲナン

ヴィオレーヌ・デスペルー

キャロライナ・エレラ

サラ・フェランデス

マニュエル・ヴィオック=ジュッドゥ

NN

チェロ:

ミカエル・ビアロブロダ

ゴティエ・ブルタン

ユリア・ハーゲン

キム・ボムジュン

フロリアン・ポンス

シャロン・ツァイ

コントラバス:

テオティム・ ヴォアサン