モスクワ・ヴィルトゥオージ、ウラディーミル・スピヴァコフ、ローラン・コルシア(ヴァイオリン)

2015年10月30日 20時30分より

© Fondation Louis Vuitton / Puzzle Eventainment Photo © Fondation Louis Vuitton / Gaël Cornier

フォンダシオン ルイ・ヴィトンの音楽プログラムは、定期的に最も名高い国際的な室内オーケストラを称えています。2015-2016年度初のコンサートは、マエストロ、ウラディーミル・スピヴァコフ指揮によるモスクワ・ヴィルトゥオージです。モーツァルト、チャイコフスキー、ショスタコーヴィチをめぐる特別な夜をオーディトリアムにてお届けいたします。プログラムの最初の作品は、ウラディーミル・スピヴァコフがローラン・コルシアを迎え、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの「二つのヴァイオリン」の至高のコンチェルトをご披露いたします。

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プログラム詳細

ヨハン・ゼバスティアン・バッハ『二つのヴァイオリンのための協奏曲』(17分)  

ヴィヴァーチェ

ラルゴ・マ・ノン・タント

アレグロ

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト『ディヴェルティメントKV 138b第3番』(20分)

アレグロ

メヌエット

アダージョ

メヌエット

ロンド

ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー『弦楽セレナード 作品48』(30分)  

ソナチネ形式の小品、アンダンテ・ノン・トロッポ、アレグロ・モデラート

ワルツ、モデラート、テンポ・ディ・ワルツ

哀歌、ラルゲット・エレジアコ

ロシアの主題によるフィナーレ、アンダンテ、アレグロ・コン・スピリト、モルト・メノ・モッソ、テンポI、ピウ・モッソ

ドミートリイ・ショスタコーヴィチ『前奏曲とスケルツォ』(11分)

前奏曲ニ短調(アダージョ)

スケルツォト短調(アレグロモルト-モデラート-アレグロ)

演奏時間:約1時間半

日付

2015年10月30日(金) 20時30分より

チケット料金

会場

オーディトリアム

ウラディーミル・スピヴァコフ、ヴァイオリン、指揮

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卓越したヴァイオリニストであり、世界的に認められた指揮者でもあるウラディーミル・スピヴァコフは、世界のさまざまな有名楽団より招待を受け、国際的に活躍しています。モスクワ・ヴィルトゥオージの芸術監督を務め、同時に2003年よりロシア・ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団の芸術監督と首席指揮者を兼務しているスピヴァコフは、チャイコフスキー記念国立音楽院にて、かの有名講師ユーリ・ヤンケレヴィチのクラスでヴァイオリンを学びながら、同時にダヴィッド・オイストラフの聴講生として指導を受けてきました。


ヴァイオリンにおけるさまざまな国際コンクール(パリのロン=ティボー国際コンクール、モントリオール国際コンクール、モスクワのチャイコフスキー国際コンクール、ジェノバのパガニーニ国際コンクール…)で賞を受賞したウラディーミル・スピヴァコフは、1975年アメリカ合衆国のツアーで大成功を収め、ヨーロッパでも各地でコンサートを行うことにより国際的なキャリアを築いていきます。それ以降、世界の有名なオーケストラよりソリストとして迎えられることとなります。シカゴ、ニューヨーク、ロンドン、ロサンゼルスの交響楽団、ウィーンフィルハーモニー、アムステルダムのコンセルトヘボウ管弦楽団、ベルリンのフィルハーモニー管弦楽団など、ウラディーミル・スピヴァコフが招かれた楽団の名前を挙げるときりがありません。ヴァイオリニストとしては、レナード・バーンスタイン、クラウディオ・アバド、カルロ・マリア・ジュリーニ、ゲオルグ・ショルティ、小澤征爾、ロリン・マゼールといった指揮者と共演しています。


1979年、ウラディーミル・スピヴァコフは、ロシアにて独自のオーケストラ「モスクワ・ヴィルトゥオージ」を設立し、この類稀な室内オーケストラに自国の有名楽団に属するソリストを招きます。そしてこのモスクワ・ヴィルトゥージの名声は瞬く間に国境を超え、世界各地で名演奏を披露していくことになります。1989年よりウラディーミル・スピヴァコフは、コルマール国際音楽祭の芸術監督を務め、2001年には自ら国際音楽祭「ウラディーミル・スピヴァコフ・インバイト」を設立し、モスクワと旧ソビエト連邦のいくつかの町で開催しています。


ウラディーミル・スピヴァコフの演奏は、これまでに50枚近くのCDに収録され、彼のアルバムは「ショック・ド・ラ・ミュージック」や「ディアパゾン・ドール」のような国際音楽専門誌が企画する名誉ある賞を受賞しています。彼は特に20世紀の音楽にこだわりを持ち、20世紀の音楽を集めた「Portraits modernes(現代のポートレート)」というシリーズを収録しました。1995年には、ヴァイオリン演奏において難解なパートを集めた「メディテーション」というCDも発表しています。彼のアルバムの中の代表作には、「Hommage à Chostakovitch(ショスタコーヴィチへのオマージュ)」(1997年)、アルフレート・シュトニケ選集、ユーリ・テミルカーノフ指揮のサンクトペテルブルク・フィルハーモニーとの共演によるジャン・シベリウスのヴァイオリンのための協奏曲のCDがあります。彼はまた2001年にはピアニストのセルゲイ・ベズロードヌイとともにソナタのアルバム(リヒャルト・シュトラウス、フランク…)、ジェームズ・コンロン指揮のケルン・フィルハーモニーとの共演によるショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第一番をリリースしています。さらにアルバン・ベルグとハートマンとともに20世紀の最も偉大なヴァイオリン協奏曲の収録も行いました(2003年)。また、「Hommage à Alfred Schnittke(アルフレート・シュニトケへのオマージュ)」、ピアニストのエレーヌ・メルシエとの共演にてショック・ドゥ・モンド・ドゥ・ラ・ミュージックにより賞を受賞したエルネスト・ショーソン選集(「コンセール」、作品21および「ポエム」、作品25)、さらにはアルヴォ・ペルト選集(「ベルリン・ミサ」、「フラトレス」)も特筆に値するでしょう。後者はモスクワ・ヴィルトゥオージとモスクワ・アカデミー合唱団との共演(2003年)によるものでした。


栄誉ある国際ヴァイオリンコンクールの審査員(モントリオール国際音楽コンクール、カール・フレッシュ国際ヴァイオリンコンクール、ジェノバのパガニーニ国際コンクール、ユーディ・メニューイン国際コンクール、ロン=ティボー国際コンクール)を努めるウラディーミル・スピヴァコフは、ここ数年来サラサーテ国際ヴァイオリンコンクールの会長であり、2002年から2007年の間には、モスクワのチャイコフスキー国際コンテストで審査委員長も務めました。また7年前から名ヴァイオリニストのナタン・ミルステインの後を次いで、チューリッヒのヴァイオリンの上級音楽セミナーで指導も行っています。そして2004年6月から2010年まで、モンテカルロ・ヴァイオリン・マスターズコンクールの審査委員長を務めました。  


彼の豊かな芸術性は誰もが認めるところですが、ウラディーミル・スピヴァコフはその精力的な慈善活動でも知られています。さまざまな慈善活動に参加しながら、1994年彼は自身の財団を設立し、この年より旧ソビエト連邦の才能ある若い音楽家や芸術家を支援しています。その数は数千に上りますが、具体的にはこれまでに700人以上に楽器を与え、12000人以上に経済的支援を行いました。その支援の範囲は医療の分野にも及びます。その慈善基金はこれまでに若い音楽家による7000以上のコンサート、若い芸術家による1000以上もの展覧会をロシア、そして世界で開催しました。2012年ウラディーミル・スピヴァコフのこうした慈善活動が認められて、彼にロシア連邦国家賞が授与されました。(この賞の過去の受賞者には、ジャック・シラク大統領、ファン・カルロス・スペイン王、モスクワ及び全ロシアの総主教アレクシイ2世、アレクサンドル・ソルジェニーツィン、ワレンチナ・ヴラディミロヴナがいます)


アルフレート・シュニトケ、シチェドリン、アルヴォ・ペルトなどの作曲家が、ウラディーミル・スピヴァコフに捧げる曲を作りました。ウラディーミル・スピヴァコフは、ソリストとして、招待指揮者として、また2つのオーケストラを率いる指揮者として、世界の各国で1年に100以上のコンサートをこなします。それに加え、彼は2003年よりモスクワ・インターナショナル・ハウス・オブ・ミュージックの会長も務めています。また彼は1712年に製作されたヴァイオリン、ストラディバリウス“Hrimali” を演奏します。 


音楽と文化の普及におけるウラディーミル・スピヴァコフの貢献は世界的に知られ、彼はロシア、イタリア、ウクライナ、キルギス、アルメニアなどから勲章を受けています。2006年には彼はユネスコにより「平和の芸術家」と讃えられ、2009年には同様にユネスコからモーツアルト・メダルを授与されました。そして1999年、芸術文化勲章のオフィシエが授与され、2000年にはジョンドヌール勲章のシュヴァリエ、さらに2010年にはオフィシエを受章しています。






ロラン・コルシア

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幼い頃からピエール・バルビゼの指導を受け、パリの国立高等音楽院ではミシェル・オクレール - 彼女自身ジャック・ティボー、ジョルジュ・エネスクの生徒であった - に師事したロラン・コルシアは、同世代のヴァイオリニストの中でも最も有名な人物のひとりです。ヴィクトワール・ドゥ・ラ・ミュージックのベスト・ソリスト・オブ・イヤーに選ばれ、芸術文化勲章でシュヴァリエを授与された彼は、SACEM(フランス作曲著作権協会)のジョルジュ・エネスク賞、およびシャルル・クロ・ディスク大賞のグランプリも獲得しています。.


ロラン・コルシアは、招待ソリストとして世界の偉大な指揮者のもとさまざまな場所で演奏しています。その指揮者には、ヴァレリー・グルギエフ、クルト・マズア、シャルル・デュトワ、セミヨン・ビシュコフ、エマニュエル・クリヴィヌ、ジャン=クロード・カサドシュ、ダニエレ・ガッティ、ユーリ・アーロノヴィチ、ミシェル・プラッソン、トゥガン・ソフィエフ、マニュエル・ロゼンタル、佐渡裕、ウラディーミル・スピヴァコフ、ジョン・ネルソン、ワルター・ウェラー、ヤン=パスカル・トルトゥリエ、ハインツ・ワルベルグなどがいます。


彼は、バッハから今日の作曲家に至るまでのレパートリー、また彼の最初のCDの演奏曲目であるイザイのソナタ全作品をヴァイオリンで独演する数少ないヴァイオリニストのひとりです。



モスクワ・ヴィルトゥオージ

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室内オーケストラの「モスクワ・ヴィルトゥオージ」は、ヴァイオリニストの巨匠ウラディーミル・スピヴァコフにより、ロシアの名奏者たちや国際的な賞を数々獲得してきた優秀なソリストたちをメンバーとして、1979年に設立されました。


創立以来、この一流のオーケストラは、「モスクワ・ヴィルトゥオージ」(モスクワの名演奏家たち)の名前にふさわしい素晴らしい演奏を披露し続けています。この楽団で活躍する音楽家たちは、それぞれに輝かしい、多種多様で豊かな個性と異なるスタイルを結びつけながら、このオーケストラの威光の普及に貢献してきました。折衷主義への好みが色濃いレパートリーには、バロック、クラシック、コンテンポラリー(バッハからシュニトケまで)と、感性豊かな作品が含まれています。


モスクワ・ヴィルトゥオージは各年、世界各地で100以上のコンサートを行っています。ロシア全域を中心に、旧ソビエト連邦、ヨーロッパ、アメリカ合衆国、カナダ、トルコ、イスラエル、日本と巡回します。どの国でも、モスクワ・ヴィルトゥオージは、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ウィーン楽友協会ホール、ロンドンのロイヤル・フェスティバル・ホール、アルバートホール、パリのサル・プレイエルやシャンゼリゼ劇場、ニューヨークのカーネギーホール、エイヴリー・フィッシャーホール、東京のサントリーホールなど世界の有名ホールでコンサートを行いますが、時により規模の小さなホールで名演奏が聞かせることもあります。


典型的なヨーロピアンスタイルを持つこのオーケストラは、ごく細部における微妙な感性やニュアンス、そしてその創造性と比類のない才により、聴衆に強い印象を与えます。そうした個性がモスクワ・ヴィルトゥオージを他とは一線を画す室内楽団としているのです。感動を引き起こし、聴衆の関心をあらゆる瞬間にとらえること、それがすでに何十年も前から、音楽を誰の手にも届くものとしたいと願うモスクワ・ヴィルトゥオージの目指すところです。オーケストラの歴史は、音楽監督であり慈善家でもあるウラディーミル・スピヴァコフというひとりの男の歴史と重なり合います。彼はこの楽団の歴史がこれからもずっと続くよう、世界で最高の室内オーケストラとなるよう、あらゆる力を尽くしてきたのです。


2003年以降、モスクワ・ヴィルトゥオージは、モスクワ・インターナショナル・ハウス・オブ・ミュージックを本拠地とし、そこで定期的に練習を行っています。