ロケーションパリの西、ブローニュの森

ルイ・ヴィトン財団は、パリ西部のブローニュの森の中、パリで人気の遊園地“アクリマタシオン公園”の近くに位置します。

 

総面積846ヘクタールを誇るブローニュの森には28kmに及ぶ乗馬コース、15kmのサイクリングコースがあり、敷地内のところどころに見られる湖、小川、池、そしてグラン・カスカードと呼ばれる大きな滝の存在が、19世紀中頃より多くのパリジャンたちの心を癒しています。

ナポレオン3世の都市構想に沿って知事オスマンが取り組んだパリ改造計画のもと、技師のアルファンド、造園家のバリレ・デシャンが1853年より、ハイドパークに着想を得てこの巨大な緑地を整備していきました。

ルイ・ヴィトン財団とその周辺環境

この場所の歴史

 

1860年10月、工事の開始から2年後、ナポレオン3世と皇后のウジェニーがアクリマタシオン公園の開園を宣言しました。これにより、ブローニュの森の中に位置し、ロンシャン競馬場からも近いこの場所に、彼らが愛していた英国式庭園をモデルとした自然景観の美しい庭園が生まれました。

アクリマタシオン公園は、散策者、教員、知識人を魅了した流行の場所となりました。多種多彩の異国の植物や稀な動物を集めたこの場所には、当初から動物学協会が置かれ、ジョフロワ・サンティレールの指揮のもと、教育、科学、娯楽の3つの目的が追求されていきます。

こうして1893年にサディ・カルノによってヤシの温室が、1861年には水族館が作られます。この水族館は30年で世界で最も有名な水族館のひとつとなりました。

 

今日でもなお、その美しい景観という遺産以外にも、アクリマタシオン公園には、グランド・ヴォリエール(鳥園)、ピジョニエ(鳩舎)、エキュリ(厩舎)、ガーデンハウスなどその歴史を証言するさまざまな建物が残されています。

 

1860年の開園以来、この場所には後に作家となるマルセル・プルースト少年をはじめとして多くの子供たちが訪れ、楽しい思い出を作りました。

 

景観整備計画

ルイ・ヴィトン財団の建設は、景観整備計画に完全に沿い、これがアクリマタシオン公園が創設当初から掲げる精神を守りながら、この場所を現代的に新しく生まれ変わらせることを可能にします。

 

散歩道は新たに描き直され、建築的要素にも手が加えられ、多種多彩な植物はその数を増やし、この公園が元来持っていた木々や花々への強い思いを新たにします。こうしてここを散歩する人は一歩一歩前に進むごとにさまざまな驚きを目にしていきます。樹齢100年を越えるナラやブナの木々の上にそびえる財団のベールもそのひとつでしょう。